こんにちは、眠りねこです。
初夏になると田んぼに水が張られて、カエルの合唱が聞こえてきます。
おたまじゃくしが元気に泳ぐ季節ですね。
子供が通う園では、プール開きで清掃するこの時期、プールの中にいたおたまじゃくしたちを避難させて飼っています。
ここにおたまじゃくしいるよ!
足がでてきたよ~
などと一緒に登園する時に子供が嬉しそうに教えてくれます。
そんな子供に、おたまじゃくしからかえるになるまでの絵本を選んで読んでみました。
おたまじゃくしとともに子供の成長を見守るような、そんな絵本です。
ワレワレはアマガエル
1冊目は
身近なカエルの代表アマガエルの生態を、豊富な写真と文章で丹念に追っています。
産卵されてからおたまじゃくしが孵るまで、水温にもよるそうですが2日くらいだそうです!!
そんなに早く成長するだなんて知らなかったです。
だから、田んぼはこんなにおたまじゃくしで賑やかなんですね。
後ろ足や前足が出てくる様子も一つ一つ丁寧な写真で見ることができます。
カエルになってから、冬眠するまでの様子も載っていて、また来年会えるのが楽しみになります。
あまがえるのたんじょう
二冊目は
こちらは熱心な愛情と観察によって描かれた、美しい絵のカエルたちです。
あまがえるのラッタ、チモ、アルノーの3匹が出てくる絵本3部作の最新作ですが、実はこの3匹の最初の出会いを描いたものとなっています。
水草にくっついたたまごから、ちいさなちいさなおたまじゃくしがかえります。
たくさんご飯を食べて大きくなって、足がでてとだんだんとカエルに変わっていきます。
その間にも天敵の鳥に狙われたりと熾烈な生存競争が繰り広げられています。
後ろ足の次は、前足!
ほっぺの膨らみかな?という場所から実は前足が出てくるんですね!
ちいさな「こがえる」になって、水から上がってひと休み。
さて、この後どんなふうに3匹は出会うのでしょう!
同シリーズの紹介
このシリーズの他の本も素敵なので、あわせてご紹介します。
あまがえるのかくれんぼ
シリーズ1作目
私が一番最初に読んだのは、この絵本でした。
葉っぱからちょこんと顔を出して覗く3匹の様子と、美しい花や可愛いみつばちにも惹かれます。
綺麗なみどりいろのイメージがあるあまがえるですが、実は環境によって色が変わります。
そんなことは知らない、こがえるになったばかりのラッタ、チモ、アルノーの3匹。
ある日かくれんぼを始めることに…さあ、どうなってしまうのでしょうか。
知らなかったのですが、最初は書店流通ではない非売品として書店に置かれていたものが、子供たちの読みたい!という声に押されて単行本になったそうです。
私もあまがえるが好きでついつい惹かれてしまうので、この本と出会えて嬉しいです。
出版社からのコメント
この絵本は、書店員さんの“署名運動”から誕生しました。
<書店員さんからのメッセージ>
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著者のかわしまはるこさんと御縁があり、
ソフトカバーの『あまがえるのかくれんぼ』を、
地元の絵本作家さんの紹介として置くことになりました。
かわしまさんが師事する舘野鴻さんの本の隣りに並べ、
その際、書店流通の本ではない為「非売品」とさせて頂いたのです。
そんなある日、一人の少年(8才)が
「あまがえるのかくれんぼ」をレジに持ってきて
「この本が欲しい! ! 」と離しません。
お母さんが非売品だからほかの本をと言ってもダメです。
ふと見ると、その子のTシャツにも靴にもかえるの絵が・・・。
うちの本屋には約21万冊の本があるのに、
少年にはその1冊しか目に入らない様子です。
私は、かわしまさんから自分用にと頂いた1冊を、
かえる好きの少年にあげることにしました。
その後、何人ものお客さまが手にされ、少年と同じことを言いました。
そんなに心惹かれる魅力的な本ならば、
是非、ハードカバーにして皆さまの手にという気持ちが、
署名運動に繋がり、形となることになったのです。
(丸善 丸広百貨店飯能店 福島亮子さん)
こちらはKindle Unlimitedでも読めます。
もし「気になるけどすぐに本屋にいけない」という方は、試しにこちらで読んでみてください。
あまがえるのぼうけん
今度は森に探検に来た3匹。
初めてみる森のアイテムに心躍らせています。
お腹が空いた3匹。
めいめいがぱくぱくと虫を食べるのですが、あまがえるもまた、他の生き物から狙われる存在です。
食べられそうになったところを、あまがえるよりもっとずっと大きいひきがえるがその虫を丸呑みして食べ何とか助かりました。そこで、お礼を言おうと近づくと…!
生き物たちは皆、食べて食べられる関係です。
捕まえて食べようと一生懸命追いかけるし、逆に食べられそうになって必死に逃げることもある。
自分の怖がりで弱虫なところが好きになれないって思っていたけど、そのおかげで自分も仲間も逃げて生き延びることができたと自信になります。
生き延びるためには逃げることも必要で、生きていれば感動することにも出会えると教えてくれる絵本です。
ケロリがケロリ
大きなおたまじゃくし「ケロリ」が主人公です。
ケロリがケロリ
なかでもとくにげんきなのがケロリです。
ケロリは ほかの おたまじゃくしより
ひとまわりも ふたまわりも からだが おおきくて、
うっとりするほど みごとな しっぽを もっていました。
りっぱなしっぽが自慢のケロリは怖いものなし、いつもふんぞりかえっていました。
しかし、「ケロリ」は「おたまじゃくし」です。
いつまでもこの姿でいることはできません。
やがて足が生えてくるようになると、自慢の尻尾はどんどん小さくなっていきなくなってしまいます。
すっかり自信をなくしたケロリは穴に引きこもってしまいました。
しかし、夏のある夜のこと、外からなにやら楽しそうな歌声が聞こえてきます。
楽しそうな歌声につられて出てきたケロリは一緒に歌います。
🎵ケケ ケケ ケロ ケロ ケ ケ ケロ ケロリ
なんでもできる全能感を持って自分が一番!と王様みたいだった子供が、だんだんとみんなと一緒に仲良くしていくことを学んでいくような過程にも思えてきてしみじみしてしまいます。
終わりに
絵本を読んでいると、もっとおたまじゃくしを見たくなって、子供と一緒に近所の田んぼでおたまじゃくしを捕まえて観察してみることにしました。※後日、田んぼに帰しました
子供は観察してお絵描き!
一緒に採取したホウネンエビとおたまじゃくしが仲良く並んでいます。
間近で観察して自分で絵にしてみて、より愛着が湧いたようです。
ホウネンエビにつられたのか、なぜかおたまじゃくしにヒモが…(笑)
かわいいでしょ(ドヤ)
絵本を通して生き物の生態を知ることで、子供の心の中にスッと入ってきて、より興味や愛着を持ってくれる気がします。
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