こんにちは、眠りねこです。
最近暑い日があったり、雨が降ったりと目まぐるしいお天気ですが、以前から気になっていた群馬富岡の群馬県立自然史博物館へ子供と行ってきました。
子供も大人もワクワクするような展示がいっぱいあり、何より今の時期は涼しくてありがたいですね。
見てみて!これなあに?
うわぁ、大きなカブトムシだぁ!!
入り口前では、大きなカブトムシ像がお出迎えしてくれます!
同じ敷地内に公園もあり、自然史博物館を見た後はそちらでも遊んで一日楽しめました。
合わせて読みたい絵本や本もご紹介していきます。
基本情報
場所:群馬県富岡市
駐車場
群馬自然史博物館の目の前に駐車場があります。
詳細は群馬自然史博物館HPをご確認ください。
開館時間・休館日
◉開館時間:9:30〜17:00(最終入館16:30)
◉休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌日)
年末年始 ※詳細は本サイトの開館カレンダーをご参照ください
観覧料(企画展開催中/未開催期間中)
企画展開催中と通常時で料金が異なります。
※団体()内は20人以上の団体の方の1人分の料金です。
※身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方及びその介助者1名は無料です。
◉企画展を開催していない期間の観覧料
一般 510円(団体410円)
大学・高専・高校生 300円(団体240円)
中学生以下 無料
◉企画展開催中の観覧料 ※2024年は下記のイベント:7/20-9/8、9/14-12/8
一般 1000円(団体800円)
大学・高専・高校生 500円(団体400円)
中学生以下 無料
イベント参照:第70回企画展 「北極と南極~いきものたちがめぐる海と陸~」
イベント予約:イベント予約ページ
見どころ
入り口から石像がずらりと並んでいます。
現代人から進化を遡っていくさまを、石像の変化で体感できます。
地球の時代エリア
広いスペースに出るとそこには今は絶滅してしまった、巨大な恐竜たちのいた時代。
骨格標本から、肉付けした復元模型までさまざまに古代を体感できます。
右側にはガラスの床があり、その下には化石の発掘をしている実物大の再現模型があり、「こうやって地道に調べていくんだよ」というのを体感できます。
ただ、最初は目の前の恐竜に気を取られ、ガラスの床に気が付かず足を踏み入れてしまい、下を見たら透明な床だったのでちょっとびっくりしました。
大迫力のティラノサウルスもいて、動くので子供が怖がって最初の方はこのエリアに足を踏み入れられないくらいでした。
地球がどのような経過を辿ってきたかを、実物大の骨格標本や模型で体感できました。
本だけはわからないので、きてみて良かったなと感じます。
群馬の自然と環境
その次は、群馬のさまざまなエリアの動植物が展示されているエリアになります。
見るのに一生懸命で写真を撮りそびれてしまいましたが、エリアごとにたくさんの鳥や虫やカエルが展示されていて、各エリアでは標本とともにボタンがあり、それぞれの生き物の鳴き声が再現できます。
子供も私も夢中になって、この鳥はどんな声?とかこのカエルの鳴き声は?など見比べ&聴き比べて楽しみました。
また、小動物などで実際に触れられる剥製もありました。
子供は、動物園のふれあいコーナーなどにいる「うさぎ」も触れないくらい怖がりなのですが、標本は触れることができて本人も満足そうでした。
こちらは触れませんが群馬にいる野生動物を集めたコーナー。
生きているようで、躍動感あふれています。鹿と目が合ってる気がするくらいです!
地方在住のため、キジやキツネなどの野生動物を見かけることはたまにあるのですが、自然史博物館を訪れた数日後に実物の「熊」を目撃して肝を冷やすという体験をしました。
この写真右端のツキノワグマと思われ、大人サイズでした。
群馬から長野に抜ける道を運転していて、ゆるい左カーブで左から伸びてきている草が車体に当たらないか気にして見ていたら前方に黒い大きな影が…
なんと、茂みから車道に出ようか辺りをうかがっている「熊」がいるではありませんか!!
熊自体も怖かったですが、時速50キロ以上で走っていて、こんな大物とぶつかったら大事故!と思って恐怖でした。幸い熊がこちらを認めたのか立ち止まったため、横をすり抜けことなきを得ました。
人工的なエリアにいると普段実感できませんが、私たちは野生生物たちと共存しているのだなと感じる貴重な体験でした。
他に目を引いたのは、別の記事でも書きましたが、先日訪れたチャツボミゴケ群生地のコケの展示です。
コケ保護のため、木道からの観察だったので”こけ自体”を近くで見られませんでしたが、このような「標本」があるとじっくり観察できて先日の続きのようで嬉しくなりました。
群生地周辺で初めて鳴き声を聞いた「ハルゼミ」もセミの一覧で確認でき、鳴き声の再現も聞けました。一番左の小柄なセミです。
その時に観察した植物も見事に再現されていて、見応えのあるエリアでした。
他にも色々な群馬のエリアがありましたが、まだ行ったことのない「尾瀬」についてのミニシアターがあり、季節ごとの美しい植物が気になったので、いつか行ってみたいなと思いました。
行ったことのある場所はあ!これあった!と嬉しくなりますし、行ったことのない場所は今度そこにいって実物を見たいなと思いますし、それぞれに楽しめました。
ダーウィンの部屋
こちらは2階のダーウィンの部屋です。
図鑑で見るような動物の剥製がずらりと並んでいます。
恐竜でも感じましたが、TVや本と違って、大きさを体感できるのも博物館に来る醍醐味ですね。
小さな標本はガラスケースや引き出しに入っていて、まるで宝石店に来て宝探しをしているようでした。
隣接公園:もみじ平総合公園・富岡恐竜ワールド・すべり台
隣接して運動場があり、そのトラック周辺に公園があるので外遊びもできます。
大まかに3つのエリアで遊具がありました。
① もみじ平総合公園
② 富岡恐竜ワールド
③ すべりだい(ロング・恐竜型)
もみじ平総合公園
すぐ横のもみじ平総合公園では年齢別に小さい子から遊べる遊具があります。水場もあり、暑い日は水遊びもできるのでタオルや着替えなども持ってきているとより楽しめました。
我が家はタオルや着替えは持っていっていたのですが、うっかりサンダルなどの靴の替えを持って行くのを忘れてしまいました。
水遊びは最後に回したのですが、「靴は脱いで〜」と呼びかけたものの、夢中で耳に入っていない子供が水場に突進し靴のままずぶ濡れになるという事態になりました。
富岡恐竜ワールド
人が多かったので写真は撮らなかったのですが、恐竜に模したアスレチック要素満載の遊具が多数あり、子供はその場で仲良くなった子を誘って一緒に遊んでいて子供の適応力を感じました。
ターザン的な遊具もあり、少し高さがあって親が持ち上げる必要がありましたが、体をめいっぱい使って遊んでいました。
すべり台
運動場の端に、大きな恐竜がいて口から長ーい滑り台が伸びています。
子供達に大人気で何人も並んでいました。みんなリピートして何度も何度もすべっては並び、滑っては並んでしています。
すぐ横に2階建ての東屋があり、ベンチやテーブルもあります。(そちらから撮影)
恐竜の顔の高さから子供たちが滑る様子を見ることもでき、風が吹き抜けて涼しかったです。
子供は各エリアを移動する際も走っていましたが、芝生の上なので多少転んでも安心感がありますね。
関連書籍
帰ってからも家で関連しそうな本を読んでみました。
すごいぞ!進化: はじめて学ぶ生命の旅
絵本で良かったのはこちら『すごいぞ!進化: はじめて学ぶ生命の旅』
(参照Amazon)
全ての漢字にふりがながふってあり、小学生なら自分で読めますし、まだ文字が読めない子どもも絵を見ながら読んであげると興味深そうに読んでいます。
目次
第1章 進化とはなにか
第2章 生命の歴史をたどる
第3章 いきもののつながりをしる
第4章 進化のかたち
いきものの「すごい進化」調査ファイル
はじめに すごいぞ!進化: はじめて学ぶ生命の旅
進化とは、素晴らしい変化がたえず続いていくことです。この本で、「進化とは何か」「進化はどのような仕組みで起こるのか」「進化の秘密を発見したのはだれか」について学びましょう。
自然史博物館では、大きな骨格標本や、化石や生物やどのように進化してきたのかの展示がありましたが、化石ができる仕組みやどのようにしてそれを調べたり観察するかなどもわかります。
単細胞生物から多細胞生物、さらに種が増えて生命の多様性が生まれる流れが学べます。
人類もまた例外ではなく、アーキケブスという霊長類が進化を経て今のホモ・サピエンス(かしこい人)に辿り着いています。
どのようにして人類の進化がわかってきたかというと、何百もの化石が発掘されたからです。
もっとも完全な形に近い化石人骨で320年前に生きていた人類の骨格が東アジアのエチオピアで発見されました。
全身の骨の約40%のかけらが発見されたこの化石は、多くの手がかりを与えてくれました。
ルーシーと名付けられたのですが、発見当時に流していたビートルズの名曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」にちなんで付けられたそうです。
思わず昔のベストアルバムを引っ張り出してきて子供と聞きましたが、懐かしかったです。
今時はYouTubeや音楽サブスクで聴ける便利な世の中になりましたね。
自然史博物館でも「自然界におけるヒト」というエリアがあり、そこでは骨や進化過程を再現したリアルな模型がありました。
どのようにして進化したかや、火を使うようになったり埋葬の概念が生まれているのではといった展示もあり、子供も「こんなのあったよね」と覚えていて、子供心にも印象に残っていたようです。
『すごいぞ!進化: はじめて学ぶ生命の旅』(参照Amazon)
海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること
ある程度大きい人向けにおすすめなのが、こちらの本
『海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること』
(参照Amazon)
自然史博物館にもたくさんの剥製がありましたが、どのようにしてそれらが作られているのか、その大変な苦労が垣間見えます。
出版社より
ある日、浜辺に打ち上げられた海獣が発見されたと一報が入るところから始まります。
腐敗が始まり匂いの問題などもあり、一刻も早く片付けてしまいたい現地の役所や住民の方に、学術的な必要性を説明する丁寧なやりとりや、時間勝負・体力勝負なお仕事なのだなというのもわかって興味深く読めました。
このような本で、学術的な調査の必要性・有用性を知っている人が増えると、協力も得やすくなるのかなと思います。
イルカが多数打ち上げられてしまう事例や、赤ちゃん個体の解剖で体内からプラスチックが見つかった事例などもあり心が痛みます。
『海獣学者、クジラを解剖する。~海の哺乳類の死体が教えてくれること』
(参照Amazon)
以前水族館に行って、海洋プラスチック汚染についての本を調べたことも参考になりました。
終わりに
自然史博物館に行ってみて、実物大の迫力は圧倒的でした。
普段本や図鑑を読むことはしていますが、やはり実物を見て体感することに勝るものはないなと思いました。
それでも、体感したことを思い出したり深めたりするのに、本はやっぱり必須だなと思います。
お母さん!
またルーシーかけて🎵
本に載っていた記述から、初めてかけたビートルズの音楽も子供は気に入っていました。
本も読みつつ、書かれていた音楽も気に入ってくれたことは嬉しい誤算でしたが、いろんな記憶の手がかりが増えてその人をかたち作るんだろうなと思うので、自分も子供もいろんな体験を増やせるようにしていきたいと思います。
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