こんにちは、眠りねこです。
暖かくなって子供と散歩していると
ひっそりと咲いている、ちいさな紫の花を見かけます。
中にはなぜこんなところに?というような、隙間に生えているスミレもあります。
そんな謎を解いてくれるなるほど!という絵本と、植物の世界の空想を楽しむ美しい絵本とをご紹介します。
すみれとあり
1冊目は『すみれとあり』
(参照:Amazon)
この絵本を読んで、すみれがどうしてそんなところに生えているの?という謎が解決しました!
アリが種を運んでいたのです。
タネ自体を食べられてしまっては元も子もないので、タネにアリが好きな物質をくっつけて、アリがタネごと運んでいくのだというのです。
それを知ってから、観察するのがさらに楽しくなりました。
この岩の割れ目で育っているスミレもありが種を運んだのでしょうか?!
また、すみれを横から見ると、奥に細長くなっているのがわかります。
蜂など、特定の虫に花粉を運んでもらうために、わざと蜜を吸いにくく奥まった形にしているのです。
そんな植物と昆虫の関係についても学ぶことができます。
この子は絵本の表紙の「すみれ」そのものという感じです。
これはお店の駐車場の土手で見つけて、3種類が一緒に珍しいなぁと思わずパチリ。
山あいにはにひっそりと他の草花に負けずに咲くつぼすみれがいました。
たくさんの種類があって、場所ごとに咲くすみれも違うので、お散歩コースでどこにどんなスミレが咲いているか頭の中で地図を作って探すのも楽しいですね。
いつか種を運んでいるありを見つけてみたいです。
『すみれとあり』
(参照:Amazon)
はるとスミレ
2冊目は『はるとスミレ』
(参照:Amazon)
すみれ色の表紙が印象的な絵本です。(画面では青っぽいですが本はもう少しすみれ色です)
はるという名前のちっちゃな女の子が主人公です。
はるとスミレ より
「わたし おはなが だいすき」
はるは まいにち おにわへでては、
「きょうは なんのはなが さいているかな?」と
たんけんします。
私も小さい頃は祖母の家の庭や周囲の里山で、植物を見ているのが好きな子供だったなと思い出しました。
主人公のはるはある日、庭に咲いている大好きなすみれを植木鉢に移せば、家の中でも一緒にいられると思いつきお家に連れて帰ります。
夜になり、むらさきいろのまんげつのひかりがお部屋に入ってくると、スミレに変化が…
おめかしして、二人で外へ遊びに出かけます。
植物は静かで動けず、1箇所でじっとしているイメージですが、実は根っこや空気中に物質を出して、植物同士や虫などの他の生き物と、お互いにおしゃべりをしています。
はるもスミレちゃんと一緒に過ごすことで、地面の下で草木や菌のかわすおしゃべりが聞こえてきます。
そんな意外とおしゃべりな様子や、様々な生き物が地面の下で支え合って暮らしていると可愛い絵で教えてくれます。
子供は地面の下にいる生き物たちを見つけ指をさしては楽しそうに読んでいます。
お子さんと、みんなどんなおしゃべりしているのかなと想像しながら、ぜひ読んでみてください。
『はるとスミレ』(参照:Amazon)
終わりに
はるはたくさんの花がさいていますが、ちいさなすみれは見かけると嬉しくなる大好きな花です。
日当たりがいいところが好きな子や、日陰のひんやりした場所が好きな子など様々。
お散歩していると、去年咲いていたあのスミレはまた咲いているかなと、あちこちで探してみたくなります。
絵本で新たな見方を知ることによって、世界の解像度も変わります。
ぜひこの絵本を読んで、お子さんとスミレを観察したり、想像を膨らませてみたりしてください。
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