「おくりもの、もらっていた!」と感じられることの喜び。
「ありのままの私でいい」と信じられる安らぎ。
そんなことを感じられる絵本をご紹介します。
かみさまからのおくりもの

あかちゃんが うまれるとき かみさまは ひとりひとりの
あかちゃんに おくりものを くださいます。
かみさまからの おくりものは てんしがはこんでくるのです。
ある病院で、5人のあかちゃんがうまれました。
ほっぺの赤い子、よく泣く子、大きい子…
みんな違っています。
このあかちゃんには このおくりものがいい。
と、どんな子にも、その子ごとにかみさまから素敵な贈りものが届けられます。
🍀よくわらう
🍀ちからもち
🍀うたがすき
🍀よくたべる
🍀やさしい
子どもが大きくなり、できて当たり前に思ってきたこのようなことも、
すべて「おくりもの」なんですね。
子どもが自分の存在価値を感じるだけでなく、親が子どもの個性を再発見する手助けにもなります。
子どもに読み聞かせたあとに、「あなたはどんな『おくりもの』もらった?」と聞くと

わたしももらったよ❗️
おえかきがすきだよ
うたがすきだよ
やさしいよ
と嬉しそうに教えてくれました。
子どもが大きくなってくると、親もついあれもこれもと望んでしまうものです。
この絵本を読むと、ただ無事に産まれてきたことに感謝した日に立ち返れます。
日々の育児の中で、子どもの成長や特性に目を向ける時間を持つことはおろそかになりがちです。
『かみさまからのおくりもの』はそんな大切な時間を持つ手助けをしてくれる一冊です。
いいこって どんなこ?


もきかずこ(訳) 冨山房 幼児から
「ねえ、おかあさん、いいこって どんなこ?」
うさぎの バニーぼうやが たずねました。
「ぜったい なかないのが いいこなの?
引用:いいこってどんなこ?
ぼく、なかないように したほうが いい?
「いいこ」じゃないと、おかあさんから嫌われるんじゃないか…
そんな不安な気持ちを、バニーぼうやは次々口にします。
そのたびにお母さんうさぎが優しく、いまのまんまのバニーが大好きと伝えます。
このお母さんうさぎのように、いつでも優しく返してあげたい。
仕事も家事も育児もしっかりできる「いい親」でいたい。
と、誰もが思うことでしょう。
しかし、このように言ってあげられない日もあると思います。
この本の冒頭にこんな言葉が書かれています。
わたしたち みんなに
引用:いいこってどんなこ?
この絵本を読んだおかげで、
✔️こんな風に言ってあげればいいんだということ
✔️子どもだけでなく、親も「いい親」であらねばと思わなくていいこと
も学ぶことができました。
まとめ
「贈り物、私ももらっていた!」と感じられることの喜び。
「ありのままの私でいい」と信じられる安らぎ。
これが子どもの自己肯定感を高めてくれるなと感じます。
絵本といえば子どもに読むものと思われがちですが、
子供だけでなく、それを読み聞かせる大人たちにも「いいんだよ」と伝えてくれます。
お母さんも、お父さんも忙しかったり具合が悪かったり「いい親」じゃないかも…と思うときがあります。
そんなときも、こどもから



だいすきだよ!
と、言ってもらえた記憶が宝物になるのではないでしょうか。
同じように、子どもたちにも



ありのままのあなたが大好きだよ
このように伝えられる宝物となる絵本を読んであげたいですね。
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