こんにちは、眠りねこです。
以前、高速のサービスエリアで臨時出店されていた本屋さんの仕掛け絵本を見て、こんなに繊細で美しい本があるのかと思いました。

絵もスッキリと美しく、カットも繊細でうっとり!
この図鑑シリーズは、エレーヌ・ドゥルヴェールさんという、フランスのイラストレーター・テキスタイルデザイナーで切り絵作家の方が絵を描いています。
コントラストや色彩も美しく、美しい絵や切り絵を楽しみながら、様々な事象について学べます。
世界で一番美しい切り絵 人体図鑑
イラストを娘さんが、文章をお父様が書かれた、親子合作の本です。


消化器系→循環器系→呼吸器系→骨格系→神経系、それぞれの切り絵があります。
これらの人体での重なりが、見事な切り絵で表現されています。


本当に細い線です!


また、めくりの仕掛けもわかりやすく、楽しく学べます。


通常の本以上に膨大な手間暇がかかっていると思われるこの本。
TVで取り上げられて、一時は品薄でしたが、重版してまた買うことができるようになり嬉しいです。
出産を巡る切り絵・しかけ図鑑




今度親類に子供が産まれる予定で、子供にもこちらの本を見せて、赤ちゃんがお腹の中で大きくなっていく様子を見せました。(フランスの本のため、日本とは若干妊娠月数・妊娠週数は異なります)


「壊れやすいから、お母さんがめくるね」と前置きして見せました。
子供にとって大人より自分に近い「赤ちゃん」は気になる存在のようです。
赤ちゃんのお世話ごっこも好きなので、子供は興味津々でみていて、また読みたい!と言っていました。
NHK「バビブべボディ」の「赤ちゃん」も見せたので相乗効果になりました。(関連記事参照)
こちらの絵本とDVDブックは1冊目・2冊目の切り絵と合わせて楽しめると思います。
OCEAN 海洋を冒険する切り絵・しかけ図鑑
暗い深海に浮かぶダイオウイカが印象的な表紙です。


「珊瑚が織りなす海の劇場」のページも色鮮やかで美しいです。


海にも階層があり、それぞれに住む生き物が違います。


明るい色から暗い色へ、ページの深さも相まって、そこに住む生き物の違いが視覚や体感として感じられる仕掛けです。


絵や仕掛けで印象的なこのような図鑑で、海について学ぶのもいいですね。
水族館へお出かけ前後に見せるのにも良かったです。(関連記事参照)


天空を旅する切り絵・しかけ図鑑
3冊目の「海洋」と反対の「天空」についての事象を集めた切り絵図鑑です。


「植物と空」のページでは、植物は種子や花粉を風に乗せ運んでもらうなど空を利用しています。


海洋は海水の深さでしたが、空は「地球を取り巻く大気の層」が高さを変えてそれぞれの特徴を教えてくれます。各層の特徴を読むとその環境の過酷さや、大事な役割なども知ることができます。


表紙にもなっている眼を引く気球です。
佐賀でバルーンフェスティバルをやっているのをニュースで見ることがあるのですが、身近で気球をみたことはなく、生涯に一度は乗って空に浮かんでみたいものです。


ページをめくると、人類が試行錯誤してきた歴代の飛行機が描かれています。
先人の努力のおかげで、私たちは便利なものに乗って、大空を旅することができるのですね。


窓から見える美しい星々!これをめくると…?


星々を繋げて名前をつけた星座が!!
昔の人々が星空を見て想像して名付けたり、航海の目印だったものが、今の私たちには夜空を見上げる楽しみの一つになっています。


様々な「天空」を、美しい絵と切り絵と仕掛けで楽しみながら学べます。
植物が彩る切り絵・しかけ図鑑
3・4冊目で「海洋」「天空」ときましたが、こちらは「地上」の植物です。


先駆種(パイオニア)として海洋から地上に上がるものがいたことで、地上がどんどん豊かな生物種が育つようになっていきました。溶岩で覆われた土地に育つ種もいるシダの裏側はどうなっているのでしょう…


シダの美しい切り絵をめくると…葉の裏側に胞子嚢(ほうしのう)がびっしり!
この胞子嚢で増えていきます。


地球の肺であるプランクトンから、シダ・菌類・苔と出てきて、花を咲かせる植物が種をつけてどの様に散布するか、光合成がどのように行われているか、樹木の作りやその周りのネットワークなど、植物を取り巻く様々な世界の成り立ちや循環を知ることができます。


この美しい植物たち、実は右ページと左ページである点で違いがあるのですが、それが何だかわかりますか?
答えは、ぜひ実際にめくって確認してみてください。
こちらは2024年3月に出た最新作です。
終わりに
繊細で美しい切り絵の絵本、いかがでしたか?
小さなお子さんに触らせるには扱いが難しいかもしれませんが、美しい絵や切り絵を眺めるのは子供も大好きです。



お母さん、もっと見せて!
切り絵、きれいだね~
ニモがいたよ!
赤ちゃん小さいねぇ
大人も楽しめて、手元に置いて長く読んで楽しみたい本だなと思います。
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