【お出かけ・群馬】コケを見に出掛けてみよう!チャツボミゴケ群生地

お出かけ
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こんにちは、眠りねこです。

先日、コケに関する絵本を読んだと投稿しましたが、その後こけ観察セットを購入し、近所を散策して観察していました。

さらに他の場所にも行ってみたくなり、群馬県に国の特別天然記念物『チャツボミゴケ』の国内最大級の群生地があると知って先日行ってみました。

硫酸酸性の泉温20℃が湧き出る、PH2.0-4.6の強酸性火山性水域という普通の生物には過酷すぎる穴地獄と言われる場所を好んで生息する珍しいこけとのこと。

そんなチャツボミゴケの群生地と途中の遊歩道にあったコケと植物の紹介、また参考になった本や図鑑をご紹介します。

チャツボミゴケ群生地(群馬県中之条町)

場所

駐車場(第1-3駐車場)

チャツボミゴケ公園の管理棟のすぐ横に第一駐車場がありそこが一番近くておすすめです。
写真はチャツボミゴケ公園パンフレットからの引用です。

開園時期・受付時間・入園料 (冬季休園のため注意!!)

開園時期:4月下旬〜11月末(冬季は休園)
 年度によって開園時期が若干異なるようですが、令和6年度は4/24〜11/30の間になります。
 積雪等で変動があるそうなので、最新情報は公式ホームページをご確認ください。

◉開園時間:4〜9月 8:45〜15:30
      10〜11月 8:45〜15:00
(季節・天候により変更があるそうです)

◉入園料:大人600円(小学生以下無料)

穴地獄までの経路と出発前の注意点

経路1・園内循環バス
 穴地獄の手前300メートルにある乗り降り場まで巡回バスで行けます。
 時間がない方や、足腰を労わりたい方はこちらがおすすめです。

経路2・遊歩道
 片道30分ほどの遊歩道があります。
 私はこちらを選択、途中の苔や植物に夢中になって立ち止まりすぎて1時間を超えましたが本望です。

出発前の注意点
 穴地獄周辺にはトイレ・売店・自販機はありません
 出発前に、入園料を払った売店周辺で用事は済ませておきましょう。

◉その他の注意点
 動植物の採取は禁止されています。
 遊歩道以外の場所には立ち入らないこと。
 ゴミは持ち帰ること。(売店横の休憩所にはゴミ箱は設置されています)

あると便利「コケ観察セット」

お出かけ前にあると便利なものをまずはご紹介します。
Amazonでルーペを探していると、コケ観察セットなるものを発見しました!中身はこんな感じです。

ルーペだけでも良いのかなと思ったのですが、ルーペを首にかけるためのストラップや、乾燥した苔に水をかける霧吹きや苔をつまむためのピンセットなど入っていました。

霧吹きは首のところツマミでロックがかけられるようになっていて、カバンやポケットに入れていれても安心仕様で密かなコケの模様も可愛いです!

ストラップも固定の紐と着脱可能な紐と2種類ついていて選べます。

ルーペのメーカーが独自に作成したもののようで、痒いところに手が届く仕様で思い切って購入してよかったです。
参照:Amazon ビクセン(Vixen) ルーペ コケ観察セット

単体もあり、家族で行くときに一人ずつルーペ欲しいとか、他のものは不要な方に⇩
参照:Amazon ビクセン(Vixen) メタルホルダー D20 41378

遊歩道で植物と苔の観察

可憐な花たち

遊歩道入り口にまず華麗な花を発見したので、googleで画像検索してみました。
サラサドウダンというツツジの仲間のようです。スズラン型で可憐な赤い花が鈴なりで綺麗です。

少し入ると小さな白い花が、こちらはチゴユリ。

こちらはマイヅルソウ。
葉っぱの形が鶴に似ているとか…


神社の近くにあったのは、ベニバナイチヤクソウ。
めしべの形がゾウの鼻みたいですね!

こちらはニガイチゴ。
以前紹介した「春のお散歩にぴったりな絵本3選」でご紹介した『きいちごだより』という絵本で読みましたが、実物は初めてみました!

生き生きとした苔たち

マイヅルソウやニガイチゴの下にも見えていましたが、まずはスギゴケらしき苔を発見!!
ウマスギゴケと思われます。

ルーペ越しに撮ってピントが甘いですが、ふんわりした綿に包まれているような帽。

花のようなこちらは、雄花盤という部分のようです。
(参照:じっくり観察 特徴がわかる コケ図鑑

さらに登ると斜面側にも少し水が溜まっている場所に何やら群生しているのを発見。

近寄ってみます。

さらにぐぐっと近寄ります!!

トゲトゲがいっぱいのみずみずしいこけで、触ると柔らかで気持ちいい感触です。
これはウロコミズゴケと思われます。(参照:ときめくコケ図鑑 (Book for Discovery) )

さらに登ってもうすぐ巡回バスの乗り降り場に着くという場所で、こちらも群生している苔を発見。

近寄ってみます。

さらに近寄ります!!

いまいち確証が持てないのですが、コツボゴケなのかな?という印象。
下の方に這うタイプの茎があって、目立つのは立つ茎の方なのでしょうか。
(参照:じっくり観察 特徴がわかる コケ図鑑

ツヤツヤして瑞々しい苔でした。
後で見返して調べるのにも、スマホなどのカメラは便利ですね!!

いよいよ穴地獄へ

駐車場から少し上がると看板があります。

遊歩道は未舗装の斜面ですが、ゴム状のマットが敷かれていて、意外と歩きやすいです。
私が訪れた6月上旬、レンゲツツジは終わりかけでしたがまだ少し咲いていました。

こちらの看板に、「チャツボミゴケは日差しに弱いため、夏場になると黒く焦げたようになってしまいます。しかし、雨や湿気の多い時期になると綺麗な緑色に戻ります。」とあり、6月に入ったところだったためちょうどいい時期に来られたようです。

穴地獄 (チャツボミゴケ群生地)

ようやく辿り着くと…湧水地一面に苔がいっぱい!!

穴地獄周辺をぐるりと囲む木道沿いに苔を観察します。

澄んだ涌き水が、いくつもの小さな池になって、だんだんと流れる落ちる様子が小さな滝がいくつもあるよう。

うるうるモコモコのこけワールドです!!

展望スポットから一望!!水の流れ落ちる音と共に心癒されます。

穴地獄周辺は温泉に硫黄が含まれるようで硫黄の香りが漂っていました。
6月でしたが、この時期に鳴く「ハルゼミ」というセミたちの合唱も相まって、非日常な空間が味わえました。

参考図書

ときめくコケ図鑑 (Book for Discovery) 

参照:Amazon ときめくコケ図鑑 (Book for Discovery) 

掲載数は多くないのですが、写真が大きく綺麗です。
ミズゴケのページで、今回見かけたウロコミズゴケの写真が載っていてこれかも!と気がつけました。

参照:Amazon ときめくコケ図鑑 (Book for Discovery) 

じっくり観察 特徴がわかる コケ図鑑

参照Amazon  じっくり観察 特徴がわかる コケ図鑑

コンパクトサイズですが、たくさんの種類が載っていて、全体像とルーペなどでみた細部の写真が載っているので、より見比べやすいです。

参照Amazon  じっくり観察 特徴がわかる コケ図鑑

おわりに

今回は穴地獄まででしたが、芳ヶ平湿原群トレッキングコースもあり、1日コース(芳ヶ原まで)や半日コース(水池・大池・平兵衛池)も組めるようなので、時間や体力や装備と相談して、回ってみるのもいいかもしれません。

近くには草津温泉などもあり、トレッキングして温泉に…などもいつか行ってみたいです。


元々は子供と読んだ絵本でコケに興味を持ちました⇩
実際のこけを観察するようになってから読み返すと、また面白いです。

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